人生100年時代の40代のつぶやき

昭和52年、巳年生まれの40代男性がこれからの人生について考えながら、日々の生活を、より良くするためのアイデアを考えるブログ

カナディアンソーラーインフラ投資法人の決算

 カナディアンソーラーインフラ投資法人の12月決算がでていました。

内容についてみてみました。 

(1)損益計算書

 九州電力の出力制限と天候不順による発電量の減少で収益の低下を予想していました。

予想どおり営業収益は下回っていました。

一方で、融資関連経費などの減少で、利益は前期並みを維持し、配当も横ばいとなっています。

損益計算書 2018年6月 2018年12月
営業収益 20.2億円 17.9億円
支払利息 0.9億円 1.0億円
融資関連費用 2.1億円 1.0億円
投資口交付費 2.0億円 0.5億円
創立費等償却費 0.1億円 0.0億円
当期純利益 3.3億円 4.1億円
(減価償却費) 7.4億円 7.1億円

 

(2)貸借対照表

 大山などの新規取得物件があったので、固定資産は約100億円増加。

一方、消費税などの未収入金の減少分がそのまま約12億円の預金増加になっています。

貸借対照表 2018年6月 2018年12月 増減
流動資産 45.0億円 43.3億円 -1.7億円
  現金及び預金 20.3億円 32.2億円 11.9億円
営業未収入金 3.2億円 2.1億円 -1.1億円
その他 21.5億円 9.0億円 -12.5億円
固定資産 313.4億円 424.4億円 111.0億円
  土地 38.8億円 43.1億円 4.3億円
太陽光発電設備 267.4億円 372.8億円 105.4億円
投資その他資産 7.2億円 8.5億円 1.3億円
繰延資産 0.0億円 0.0億円 0.0億円
資産合計 358.4億円 467.7億円 109.3億円

調達面では借入金と増資により、新規物件の調達を賄っています。

借入金の年間返済は12億円で、当期純利益減価償却費を加えた金額が11億円のため、借入金の返済と収益の水準は概ね一致しています。

想定どおりの発電量があれば、借入金を上回る収益であったかもしれません。

借入金の返済ペースは18.5年のため、概ね固定買取期間内に返済が終わるように、借入を組んでいるので、財務面も健全と言えるでしょう。

    2018年6月 2018年12月 増減
流動負債 30.2億円 14.0億円 -16.2億円
  営業未払金 0.2億円 0.3億円 0.1億円
1年以内返済の長期借入金 28.8億円 12.4億円 -16.4億円
その他 1.2億円 1.3億円 0.1億円
固定負債 152.2億円 230.6億円 78.4億円
  長期借入金 152.2億円 230.6億円 78.4億円
純資産 176.0億円 223.1億円 47.1億円
負債純資産合計 358.4億円 467.7億円 109.3億円

 (3)投資について

 金曜日の株価は96700円

 年間の分配金は7200円

 税引前の投資利回りは7.44%。

 18年での回収を考慮すると、137%は回収です。

 それを考慮しての株価なのでしょう。

 

 

楽天の2018年12月決算について

楽天の12月決算が発表されていたが、売上高と携帯事業の参入について発表が多くて、実績について自分で見ていなかったので、決算書をみてみる。

我が家のインフラ関連は楽天に変わってきている部分も多いので、運営会社の体制についても知っておきたいという意味でも分析してみる。

売上高は1.1兆円とものすごい巨大企業です。

売上と言っても手数料と部分が多いので、実際の取引量はもっと大きくなるのでしょう。

当期利益も1419億円と高い収益性があります。

一方で資産をみると、有価証券と貸付金が7割であり、実態は金融業ということでしょう。

  比率 金額
資産合計   7.35兆円
現金預金 13% 0.99兆円
売上債権 2% 0.18兆円
有価証券など金融資産 40% 2.96兆円
貸付金 32% 2.36兆円
無形資産 7% 0.55兆円
その他 4% 0.31兆円

資金調達である負債と自己資本は以下のとおり。

負債   6.57兆円
銀行事業の預金 32% 2.36兆円
金融負債 30% 2.20兆円
社債、借入金 17% 1.23兆円
保険準備金 4% 0.33兆円
その他 6% 0.45兆円
自己資本 11% 0.78兆円

自己資本比率は11%と低いのですが、一方で、7兆円という資産残高に驚かされます。

毎年1千億円ずつ積み上げていくのに対して、資産が昨年の6.2兆円⇒7.3兆円へと増加させています。

増加要因は、預金の増加3.0千億円、カード事業で2.5千億円、銀行の貸付金で1.5千億円、保険事業の有価証券で2.5千億円、有価証券等の金融資産で2千億円となっており、金融事業の拡大によるところが大きいです。

一方で、携帯事業の参入に伴う投資はこれからというところでしょう。

ただし、潤沢な手持ち預金、未使用の銀行部門の預金があれば、大きな調達を行わなくても6千億円であれば増資などをしなくても対応できるのでしょう。

金融事業が中心になっていることから、「楽天経済圏」といわれるように、流通する資産の量を拡大することが事業拡大に繋がっているのでしょう。

 

 

 

貿易収支が赤字というニュースをみて、石油統計をみてみる。

貿易収支赤字というニュースがあったので、輸出が減少して輸入が増加したのかと思い、輸入と言えば石油ではと思い、経済産業省の貿易統計をみてみることとした(最近、統計は話題ですが)

www.meti.go.jp

石油統計による年間の動きは以下の通り

           (単位:kl)

年・期・月 生産 輸入
平成28年 548,915 192,723,682
 29  561,522 187,638,721
 30  498,892 177,477,098

3年を並べてみると、毎年下がってきています。

要因としては、燃料の消費が落ちており、生産が落ちていることが大きな要因でしょう

 (4)ガソリン Gasoline
年・期・月 生産
平成28年 54,109,061
 29  53,737,984
 30  51,329,363
(9)重油計 Total Fuel Oil
年・期・月 生産
平成28年 33,283,822
 29  29,682,301
 30  29,376,199

輸入先でみると中東が約9割。日本のエネルギーは中東からの調達で賄われている構造です。

年・期・月 合計 中東
平成28年 192,723,682 166,947,448
 29  187,638,721 162,826,225
 30  177,477,098 156,613,048

 

中東地区の内訳は以下のとおり。

サウジアラビア4割、アラブ首長国連邦3割となっており、重要な調達先になっています。

年・期・月 イラン イラク サウジアラビア クウェート カタール オマーン アラブ首長国連邦 その他
平成28年 13,217,243 4,557,488 68,828,354 13,158,839 17,797,956 2,403,304 46,984,264 -
 29  9,993,792 3,243,225 75,176,583 13,708,100 13,706,709 1,747,022 45,250,794 -
 30  7,393,975 3,254,304 67,524,797 13,524,438 14,337,731 2,988,696 45,017,010 2,572,097

 

数値をみると、視点が世界に広がりますね。

新規上場したインフラ投資ファンド(エネクス・インフラ投資法人)

2月13日に新たな投資法人が上場されました。

スポンサーが伊藤忠エネクスなどで構成された法人。

11月決算の年1回配当の銘柄。

昨日の株価が85,000円ですから、1口当たりの分配金予想から考えた分配金利回りは7%。

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ネクス投資法人

取得物件は5か所。概要は以下の通り

物件 番号 物件名称 所在地 取得価格 (百万円) FIT価格 残存調達 期間 発電出力 (MW)
S-01 高萩太陽光発電 茨城県日立市 5,305 40円 17年9ヵ月 9.45
S-02 千代田高原太陽光発電 広島県山県郡北広島町 590 40円 15年9ヵ月 1.36
S-03 防府太陽光発電 山口県防府市 680 36円 16年11ヵ月 1.50
S-04 玖珠太陽光発電 大分県玖珠郡玖珠町 324 40円 14年7ヵ月 0.99
S-05 鉾田太陽光発電 茨城県鉾田市 10,514 36円 18年5ヵ月 20.00

36円~40円のFIT価格の物件で、茨城県が大半を占める。

残存期間が上記2物件で18年のため、利回り7%ということであれば、投資利回りで回収は可能な金額にはなっていると思います。

これで、上場したインフラ投資法人は6法人になり、インフラファンドの認知度は少しずつ高まっていくことが期待されますね。

成長のための心がけ(自分は大したにんげんではない)

吉田松陰の言葉

「自ら以て俗輩と同じからずと為すは非なり、当に俗輩と同じかるべからずと為すは是なり。蓋し傲慢と奮激との分かれなり。」

自分はくだらない人間ではないと思うことは、それだけ堕落を生みますね。

煩悩から解き放たれることは凡人には難しく、当然、自分も難しい。

一方で、くだらない人間にならないように、自分を奮い立たせて努力することが修行の道である。

自分はくだらない人間ではないと傲慢に生きていては、成長はない。

今年は成長の年にするためには、できないことにチャレンジし、失敗を多く経験し、そこからたくさんの学びを得ることを第一とする。

そして、たくさん失敗することでより、知らないことが多いのだと実感し、さらに学ぶ意欲にしたい。また、自分はもともとは大した人間ではないのであるからと感謝と謙虚な気持ちで生きることができるようになりたい。

家でダラダラしてつまらないと思うよりも、たくさん本を読み、世間を見て、チャレンジをしていくことができる生活をしていく。

 

日本再生可能エネルギー投資法人の追加投資物件の概要を見て思うこと

1月末に日本再生可能エネルギー投資法人が新たに10物件の取得を発表しています。

取得価格は65億円で単純平均したFITによる買取期間は17年です。

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日本再生可能エネルギー投資法人 追加投資物件

22億円は新規発行により賄い、43億円が借入により調達することになります。

20年間の賃料収入の見通しが示されていますが、現時点ではFIT終了後の賃料収入についてはかなり悲観的な数値で置いていますね。

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賃料推移

15年間の平均賃料でみた表面利回りは以下のとおり。

固定資産税などを考慮すると7%の配当は継続できる水準でしょう。

一方で、FIT終了後の発電の絵が見えないと積極的な動きにはなりにくいのかもしれませんね。

物件 番号  物件名称  15年平均 表面利回り 15年平均 年間賃料
S-26 北海道紋別市太陽光発電 9.6% 42,838
S-27 北海道苫小牧市勇払太陽光発電 9.4% 40,040
S-28 北海道函館市鉄山町太陽光発電 8.8% 17,679
S-29 宮城栗原市備後沢太陽光発電 8.6% 21,474
S-30 宮城栗原市鶯沢太陽光発電 7.6% 60,790
S-31 千葉君津市吉野太陽光発電 8.6% 92,236
S-32 福井三方郡美浜町太陽光発電 7.2% 45,187
S-33 京都京丹後市大宮町 9.3% 144,118
S-34 福岡田川市大浦町太陽光発電 9.8% 41,646
S-35 鹿児島曽於市末吉町太陽光発電 10.1% 70,941


 

インフラファンドの1月発電量実績

年月 インフラ投資法人 発電所 (件)  パネル出力 (MW)  想定発電量  (kWh)(A) 発電電力量 (kWh)(B)  差異 (kWh) (B)-(A)  当初想定比 (B)/(A)
2019年1月 タカラレーベンインフラ投資法人 25 70 5,496,611 6,098,726 602,115 111.0%
2019年1月 カナディアンソーラーインフラ投資法人 18 106 6,820,889 6,942,695 121,806 101.8%
2019年1月 いちごグリーンインフラ投資法人 15 29 2,111,049 2,074,486 -36,563 98.3%
2019年1月 日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 25 52 3,112,621 2,832,406 -280,215 91.0%
2019年1月 東京エネルギーインフラ投資法人 5 20 1,598,707 1,632,270 33,563 102.1%
集計       19,139,877 19,580,583 440,706  

東京エネルギーインフラ投資法人の発電量実績が出たので、1月の各インフラファンドの実績が出ました

1月は想定発電量を上回った法人が3法人、下回ったのは2法人。

1月なので、想定発電量自体が大きくないので、まだまだ影響はわかりませんが、カナディアンソーラーインフラ投資法人も久々にプラスとなり、半期のスタートとしてはまずまずといったところですかね。