人生100年時代の40代のつぶやき

昭和52年、巳年生まれの40代男性がこれからの人生について考えながら、日々の生活を、より良くするためのアイデアを考えるブログ

楽天の2018年12月決算について

楽天の12月決算が発表されていたが、売上高と携帯事業の参入について発表が多くて、実績について自分で見ていなかったので、決算書をみてみる。

我が家のインフラ関連は楽天に変わってきている部分も多いので、運営会社の体制についても知っておきたいという意味でも分析してみる。

売上高は1.1兆円とものすごい巨大企業です。

売上と言っても手数料と部分が多いので、実際の取引量はもっと大きくなるのでしょう。

当期利益も1419億円と高い収益性があります。

一方で資産をみると、有価証券と貸付金が7割であり、実態は金融業ということでしょう。

  比率 金額
資産合計   7.35兆円
現金預金 13% 0.99兆円
売上債権 2% 0.18兆円
有価証券など金融資産 40% 2.96兆円
貸付金 32% 2.36兆円
無形資産 7% 0.55兆円
その他 4% 0.31兆円

資金調達である負債と自己資本は以下のとおり。

負債   6.57兆円
銀行事業の預金 32% 2.36兆円
金融負債 30% 2.20兆円
社債、借入金 17% 1.23兆円
保険準備金 4% 0.33兆円
その他 6% 0.45兆円
自己資本 11% 0.78兆円

自己資本比率は11%と低いのですが、一方で、7兆円という資産残高に驚かされます。

毎年1千億円ずつ積み上げていくのに対して、資産が昨年の6.2兆円⇒7.3兆円へと増加させています。

増加要因は、預金の増加3.0千億円、カード事業で2.5千億円、銀行の貸付金で1.5千億円、保険事業の有価証券で2.5千億円、有価証券等の金融資産で2千億円となっており、金融事業の拡大によるところが大きいです。

一方で、携帯事業の参入に伴う投資はこれからというところでしょう。

ただし、潤沢な手持ち預金、未使用の銀行部門の預金があれば、大きな調達を行わなくても6千億円であれば増資などをしなくても対応できるのでしょう。

金融事業が中心になっていることから、「楽天経済圏」といわれるように、流通する資産の量を拡大することが事業拡大に繋がっているのでしょう。