1.コーチングとは
最近の世の中は、変化が速く、上司の過去の経験では対応できない時代になっている。
そのような時代には、過去の成功体験をもとに現場を回すのは無理になってきており、若い世代の感性を生かす必要性が意識されている。
教えるというティーチングに加え、自ら学ぶ自主性をどう発揮させるかという観点である。
学校においても、アクティブラーニングという話もでており、受け身ではまずいということでしょう。
コーチングの定義は様々あるが、「相手の自主性を活かすコミュニケーションを行い、相手の行動を促すこと」と言われる。
2.コーチングが機能しないと言われる理由
コーチングというと、相手を褒めるということに注目が集まり、叱ることはしないとのイメージがある。
実施に、厳しい指導をしていた上司がコーチングを学び、相手を承認することを実践しようとするが上手く機能しないことは多々ある。
そのため、よくある誤解としては、行動しない部下なども褒めることで、本来は是正したい行動が増えてしまうという誤解が生じる
3.強化すること
しかし、コーチングとは本来、「相手の行動を促す」ということであるが、行動をしない場合に褒めたり承認したりすると、それを容認することになり、逆に行動を停滞させることになる。
強化することは、相手の行動を促すことであり、停滞しているのであれば是正が必要であり、その場合は叱るという行動が必要である。
一方、自分も反省する必要があるが、本来やってもらいたい行動を部下などがとった時に、それをその場で承認して、行動を促すということはできていない。
また、コーチングでは相手が行動するために考えてもらうことが必要であるが、ついつい指導することが先行して、回答を先に言ってしまい、相手が考えられることができていない。
相手を変えるのは難しいが、自分の行動を変化することは相手を変えるより簡単である。
常に自分をアップデートしていきたい。