1.振り返り
家計管理の手順としては以下の手順で行っていくとして、
(1)金額の目標を明確にする
(2)大きな経費科目を見ていき、削減の余地はないか検討する
(3)その他の経費のなかで固定的な経費を見直す
2.家計の目標設定の方法
いくら家計を改善したいかは、いつまでに、何に、いくらお金が必要かを明確にすることによって、貯蓄額の目標設定は変わってきます。
日本人の家計における3大経費は①老後資金、②住宅、③教育と言われています。
それぞれの科目と金額を今から貯めると考えると金額は以下のとおり
必要科目 | 金額 | 時期 | 期間 | 年間貯蓄額 |
老後資金 | 3000万円 | 現役リタイア | 25年 | 120万円 |
住宅 | 3000万円 | 現役リタイア | 25年 | 120万円 |
教育 | 600万円 | 子供の大学入学 | 6年 | 100万円 |
合計 | 6600万円 | 合計 | 340万円 |
金額だけみると毎年の年間貯蓄額はかなりの金額ですね。
積立期間が短いとやはりかなりきつい目標になります。
一方で、働き始めたからすぐに貯蓄を始めるとした前提で計算さると
必要科目 | 金額 | 時期 | 期間 | 年間貯蓄額 |
老後資金 | 3000万円 | 現役リタイア | 43年 | 70万円 |
住宅 | 3000万円 | 現役リタイア | 43年 | 70万円 |
教育 | 600万円 | 子供の大学入学 | 18年 | 30万円 |
合計 | 6600万円 | 合計 | 170万円 |
積立期間を長くすることで、すこし現実的な数値になりましたが、それでも単純平均で14万円/月の貯蓄額が必要になる。
必要額の切迫性を感じると、きちんと改善していこうという気持ちになる。
3.必要額を決めると行動を始める
毎月の家計改善額の目標設定の方法は以下の算式で計算できる。
- 月の貯蓄目標=(貯蓄目標設定額-現状の貯蓄額)÷目標までの残期間
- 家計改善額 =月の貯蓄目標額ー現状の貯蓄額
目標を設定さえできれば、人は行動をするものです。
コーチングの技術でもありますが、目標と現実の差を認識し、その改善に向けた努力をしていきましょう。