決算書だけ見ても、事業内容を把握することはなかなか難しい。
このため、単なる表見上の決算の数字(自己資本比率、利益率、売上の成長率)
だけに着目し、企業を判断するということがなされる場合がある。
企業の決算内容を自分のことのように把握するのに、私が有効だと考えるのは、
具体的に提供している商品を聞いてみることがまず第一だと思う。
1個いくらの商品を売っているのか、現在の会社全体の売上になるためには、
一体どのくらいの数量を1日に扱っているのか。その量を生み出すために、どのような
設備や労働力に投資をしているのか。
そのように考えていくことで、自分で経営をしていなくても、経営者のかたが毎日
どのような事を心配しマネジメントしているのかということが分かってくると思います。
比率が高い・低いということではなく、具体的に考えていくことで、決算の数値を見て
いても、事業の内容が把握できるようになっていくと思います。