(1)人生における3大支出
人が障害で使用するお金のなかで、大きな3大支出は、①住宅、②車、③教育。
そのなかで、一度に一番大きな買い物になるのは住宅。
日本では、住宅では新築信仰が強く、住宅に対して子供が小さい頃に購入し、35年の住宅ローンを組んで、定年退職までに終の棲家を確保するというのが一般的な日本人の行動様式と考えられている。
一方で、住宅について賃貸と所有とどちらがお得かという議論をよく特集されているのを目にする。
(2)所有と賃貸のシュミレーション
全く同じ物件を賃貸と所有で比較することができないため、単純にどちらがお得かということはできない。
例えば、同じ地域の相場で、賃貸するのと、所有した時を比較した場合に、どの程度の負担の差が発生するのかを基準に検討してみる。
広島の3LDKの相場を調べてみると、9万円程度。
一方で、販売されている新築マンションであれば2500万円。
定年が60歳なので、今から購入することを考えると、60歳までに借入の返済が完了するという前提で比較してみる。
(3)シュミレーションのまとめ
支払総額について、追加投資(リファオーム)なしで利用する期間が長くなれば所有と賃貸の関係が逆転するのでしょう。
40歳から、働いている期間で全額借入で行う前提で賃貸と所有を比較した場合の数値をもとにメリットデメリットをまとめると次の表のようになる。
要はメリットとデメリットがクロスの関係になるのが所有と賃貸の関係ということになる。
現時点の年齢で考えた時に、自分としては①日本では新築の住宅信仰が強いことから資産価値が維持される可能性が低い、②人口減少時代にこれから住宅は余る、③親世代との同居はしないことが多く、建てた家はその後の世代に有効活用されない、④住宅価格も最近は上昇傾向にあり割高感があることから、自分の気持ちとしては賃貸の方に軍配が上がるのではと考えている。
よくよく考えてみると、不動産投資は初期投資と資産性が要である。初期投資を抑え、将来の資産性が担保される物件であれば、十分所有が圧倒的に有利となるとも言えます。