人生100年時代の40代のつぶやき

昭和52年、巳年生まれの40代男性がこれからの人生について考えながら、日々の生活を、より良くするためのアイデアを考えるブログ

蓄電池を活用した太陽光発電の判断(投資への回収可能性について)

 九州電力が週末に出力制限をするなかで、東京電力傘下の電力小売会社が蓄電池を活用する料金プランを検討していることが日経新聞にでていた。

 プランを利用できる対象は太陽光発電設備を設置している東北から九州までの家庭。
www.nikkei.com

 原子力発電所や火力発電所で発電し、送電網で送るビジネスモデルから、小口に発電所への分散型モデルへの変革の一歩となるが、蓄電池の価格は税込で308万円プラス設置費とかなり高い。

 容量は9.8kWhで、200Vの出力を有するので、昼に貯めた電池で夜を全電力を賄うことが可能になり、二酸化炭素排出ゼロの発電を実現することができるのであろう。

 2019年から固定価格買取制度の期限が切れる一般家庭からの太陽光発電買取を見込んでの販売戦略となる。
www.j-alliance.jp

 しかし、一般家庭の電気料金が1万円/月、年間12万円であると、投資回収には26年必要になり、その間には電池の容量が低下してくるので、更新投資を考えると、投資した部分を売電などの収益で回収することは難しいということになる。

 災害や環境問題に関心があるご家庭向けということになる。

 日本国内の電気発電体制の大幅見直しという点では、原子力に依存しない発電体制を実現するには太陽光などの自然エネルギー発電は不可欠である。

 イメージとしては、日本の国土全体が発電施設の変わるのであり、蓄電池を活用することで、貯めることができないという電気のネックを解決するものである。

 今後の社会インフラの安全性を考えると、固定価格買取制度よりも、(1)電力の発送電の分離、(2)販売の自由化、(3)蓄電池の各家庭や発電所への設置を推進し、電力の地産地消が実現できれば、今よりもずいぶん安価な電力供給体制が実現するのではないかと思ってしまう。