人生100年時代の40代のつぶやき

昭和52年、巳年生まれの40代男性がこれからの人生について考えながら、日々の生活を、より良くするためのアイデアを考えるブログ

スルガ銀行の不適切融資と不動産への投資を考える(2)

本日の日経新聞には、不動産投資に対する融資が細ってきているという記事がでていた。家賃が払えないため融資の返済に苦慮する人が増えてきているようです。

www.nikkei.com

前回は比較的、安定した条件(20%自己資金、金利3%)で借入を行った場合の不動産投資のシュミレーションを行ってみました。

mukaike.hatenablog.com

次に、資金的に余裕のない人が、無理をして投資をしたという前提で、条件を厳しくした場合に、銀行に借入を申し込み投資を行った後のシュミレーションをしてみる。

(1)100%借入での投資を行った場合

 3000万円の投資物件を手持ち資金ゼロ、全額借入で20年間の返済を行う前提での資金の回転を見ていく。

購入金額 3,000万円
不動産利回り 10.0%
手持預金 0万円
借入金額 3,000万円
借入期間 20年
借入金利 3.0%

(2)シュミレーション

 当初は金利負担が重たいこともあり、少しお金が足りない期間もでてくるが、資金の不足金額もでるが、別途給料などがもらっているのであれば、十分に穴埋め可能な金額である。

 返済が進んでいけば、キャッシュフローでみても6年目から黒字になるため、計画としては返済可能となる。

 しかし、これば100%稼働してこの状態ということであれば、稼働率が低下した場合の痛手は大きくなるため、当初からキャッシュフロー赤字が生じる場合は、基本的には融資は行わない方が、常識的には正解であろう。

  

  1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 6年目 7年目 8年目 9年目 10年目
賃料収入 300万円 300万円 300万円 300万円 300万円 300万円 300万円 300万円 300万円 300万円
支払利息 90万円 86万円 81万円 77万円 72万円 68万円 63万円 59万円 54万円 50万円
固定資産税 29万円 29万円 29万円 29万円 29万円 29万円 29万円 29万円 29万円 29万円
保険料 9万円 9万円 9万円 9万円 9万円 9万円 9万円 9万円 9万円 9万円
税金 29万円 30万円 32万円 33万円 35万円 36万円 37万円 39万円 40万円 41万円
手取り収入 143万円 146万円 149万円 152万円 156万円 159万円 162万円 165万円 168万円 171万円
  1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 6年目 7年目 8年目 9年目 10年目
期首預金 0万円 -7万円 -11万円 -12万円 -10万円 -4万円 5万円 16万円 31万円 50万円
返済金 150万円 150万円 150万円 150万円 150万円 150万円 150万円 150万円 150万円 150万円
繰越預金 -7万円 -11万円 -12万円 -10万円 -4万円 5万円 16万円 31万円 50万円 71万円