日経新聞に電力ハブ構想がでていた。
年間を通じて強い風が吹く北海の真ん中に建設する。このため、
陸地の近くに洋上風力発電所をつくるよりも設備の利用率を高めら れる。 次に国際連系線としての役割だ。
国際連系線とは国をまたいで電力を融通する送電線のこと。 たとえば風力が主力のデンマークで風がない日にドイツから火力発 電の電力を買ったり、 スウェーデンから水力発電の電力を買ったりして、 電力網を安定させる。 今回のプロジェクトでは2カ国間の連系線ではなくハブを設けるこ とで、 多国間で最も電力を必要とする国に電力を送ることができる。 裏を返せば最も高く買ってくれるところに電力を回せるので投資の 回収も早くなる。 3つ目に、1つのハブ島は少なくとも3~5カ国とつながるため、
1つの送電系統が故障してもほとんどの発電機は稼働し続ける。 既存の洋上風力発電所は1つの送電系統が故障すると、 無用の長物となってしまう。
今後の日本での再生可能エネルギーの安定供給のためには、いかに送電線網を安定させるかがカギになるだろう。
送電線がきちんと整備されているのであれば、その先の需要家に対して電力を販売することが可能になり、将来的な再生可能エネルギーの安定供給になりえるだろう。